ぱぷりか:防災教室(熱中症 前編)

 熱中症は、暑さにより体温調節がうまくできなくて体内に熱がこもってしまう状態です。大人であれば、症状があれば熱中症を疑い、すぐに対応することができますが、小さな子供はそれができません。そのため、熱い環境にいる、もしくは、熱い環境にいた後の子供の体調不良は、周りの大人が熱中症を疑い、あるいは気付き、対応してあげなければなりません。

 熱中症弱者である子供たちには、まず熱中症の症状を知り、その対策や対応について理解し、自分で対策・予防する気持ちを育むことが大切だと思い、今回の防災教室で取りあげてみました。
 《防災教室》
 ①熱中症の経験、症状や対策について知っていることを質問しました。
→(経験者)頭が痛い、ぼーっとする。…ほとんどの子は熱中症のことを知りませんでした。
 ②次に、動画を視聴しました。「熱中症の危険」(8分程度)
   →症状(体がだるい、頭痛、吐き気、めまい) 
→発生場所…外だけではなく、室内でも熱中症になる。 
 ③最後に、予防と対策を確認しました。
  ・水分と塩分の補給
  ・手のひらを冷やす(深部体温)
     ・外の活動では帽子着用

《なぜ子供は熱中症になりやすい?》
 子供は夢中になって遊んでいると水分補給を忘れてしまいます。水分代謝が早い子供は、体の中の水の入れ替わりが早いです。したがって、短時間水分を摂らないだけでも脱水になり得るのです。だから、時間を決めて、こまめに水分と塩分を補給する必要があります。また、大人が「少し暑いな」くらいにしか感じなくても、子供の体には大きな負担がかかっているものです。体が小さく、地面に近い子供は大人以上に熱の影響を受けています。
 今日の熱中症の対策と予防の3点を、暑い日には声をかけて思い出させて、“自分の体は自分で守る”意識を高めていきたいと思います。