子どもは夢中になって遊んでいると水分補給を忘れてしまいます。また、水分代謝が早い子どもは、体の中の水の入れ替わりが早いです。したがって、短時間水分を摂らないだけでも脱水になり得るのです。熱中症は、暑さにより体温調節がうまくできなくて体内に熱がこもってしまう状態です。大人であれば、症状があれば熱中症を疑い、すぐに対応することができますが、小さな子供はそれができません。そのため、熱い環境にいる、もしくは、熱い環境にいた後の子供の体調不良は、周りの大人が熱中症を疑い、あるいは気付き、対応してあげなければなりません。
熱中症弱者である子どもたちには、まず熱中症の症状を知り、その対策や対応について理解し、自分で対策・予防する気持ちを育むことが大切だと思い、今年も防災教室で取りあげてみました。

《防災教室》
①熱中症の経験、症状について知っていることを質問しました。
→(経験者)頭が痛い、ぼーっとする、ふらふらする、力が入らない、などなど……。
3名くらいは熱中症の症状について理解していました。


②次に、動画を視聴しました。
→症状(体がだるい、頭痛、吐き気、めまい)
→発生場所…外だけではなく、室内でも熱中症になる。
・外で遊びに夢中、部屋の温度、車内の気温上昇等にもふれた。


③最後に、予防と対策を確認しました。
・水分と塩分の補給
・手のひら(体)を冷やす(深部体温)
・外の活動では帽子着用


今日の熱中症の対策と予防の3点を、暑い日には声をかけて思い出させて、“自分の体は自分で守る”意識を高めていきたいと思います。